小惑星・月による恒星食の観測記録

在りし日の倉敷天文台

20241118(UT) (76374) 2000EM183 による恒星食(通過)

1 光量グラフ

・exp=31.2ms Gain=350

・11h30m40s~31m40sまでのグラフ。

・赤点が予報時刻付近

【部分拡大】

・予報時刻に2秒ほど遅れて怪しい凹みがあるが、同程度の振幅も見られる。

・高度31度で、当日は季節風が強まってシンチレーションが悪かった。振幅の底の時にたまたま大きな乱れがあったと想定して通過と判断。

 

2 光量測定画面

 

3 予報帯

・+印が観測地。ほぼ中心。

 

20241103(UT) (72207) 2000YM139 による恒星食(減光)

1 光量グラフ

・exp=50.2ms Gain=400

(部分拡大)

 

2 減光時刻の解析

・減光が一瞬で、50.2msでは減光の底を捉えていない可能性があるのでMag Drop値を採用した。

 

3 復光時刻の解析

 

4 光量測定画面

 

5 PC動作確認とタイムスタンプ時刻の補正

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

・以上を確認してからタイムスタンプ時刻の補正を行う。

・掲載は前半照射のみ。露光開始時刻を誤って1分早く始めてしまい、後半照射はできていない。

・補正は2か所で行った。

 

6 予報帯

・+印が観測地。

 

月による恒星食観測報告(2024年10月分・2件)

1.2024.10.11(UT)

・星表番号 SAO 188724 

・等級 7.7

・現象 DD(潜入・暗部)

・月齢 8.5(輝面比56%)

・高度 29°

・露出 25.6ms Gain 150

 

2.2024.10.11(UT)

・星表番号 ZC 2914 

・等級 4.8

・現象 DD(潜入・暗部)

・月齢 8.6(輝面比57%)

・高度 24°

・露出 15.4ms Gain 150

・対象星が明るいため、アイピースフィルターをND4フィルタ(Kenko φ27mm)に入れ替えて使用した。

 

20241012(UT) (69595) 1998FK11 による恒星食(通過)

1 光量グラフ

・exp=327ms Gain=350

・赤点が予報時刻付近。

・目視では快晴であったが、大きく波打っている。大気の揺らぎがあったのかもしれない。

 

2 光量測定画面

 

3 予報帯

・+印が観測位置。

 

20241012(UT) (30787) 1988RC による恒星食(減光)

1 光量グラフ

・exp=31.2ms Gain=300

・現象前後各30秒、約1分間のグラフ。

(部分拡大)

・復光時の回折の増光時間が長くて奇妙にみえる。

・シンチレーションは良かったものの、1分間のグラフを見ると多少跳ね上がっているところはある。たまたまそのタイミングと重なったのだろうか?

 

2 バックグラウンドの測定

・光量測定の時に、同時に測定するのを忘れていたので別途測定した。

・そのため、時刻補正はしていない。

・レベル0まで落ち切っていない。対象星は減光中もモニター上で僅かに確認できる。

 

3 減光時刻の解析

・for Grazing にて解析した。

・Mag Drop値は、減光3点あることや予報値まで落ち切っていないのが明らかであることから適用しなかった。(復光時も同様)

・こちらはフィットカーブと良く整合する。

 

4 復光時刻の解析

・for Grazing にて解析した。

・緑点を復光時の増光箇所から外して解析したが、フィットカーブはズレている。

・この解析が適切かどうかがわからない。

 

5 光量測定画面

・シンチレーションはとても安定していた。

・予報減光7.4等だが、減光時、対象星はかすかに確認できた。

 

6 PC動作確認とタイムスタンプ時刻の補正

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

・以上を確認してからタイムスタンプ時刻の補正を行う。

・掲載は後半照射のみ。

・補正は現象前後各2か所、計4か所で行った。

 

7 予報帯

・+印が観測位置。

・中心から約2㎞南。








 

20241005(UT) (487) Venetia による恒星食(減光)

1 光量グラフ

・exp=202ms Gain=350

(部分拡大)

・減光中に光量低下があるが、比較星も同様に変化している。

 

2 減光時刻の解析

 

3 復光時刻の解析

 

4 光量測定画面

・黄色い円の比較星を対象星と勘違いして撮影していた(だから真ん中)。

・幸い同一画面に対象星が写っていたのが幸い。

 

5 解析設定画面

・Star's Angular Diameter にチェックが入ったので、解析にずいぶん時間を要した。

 

6 PC動作確認とタイムスタンプ時刻の補正

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

・以上を確認してからタイムスタンプ時刻の補正を行う。

・掲載は後半照射のみ。

・補正は現象前後各2か所、計4か所で行った。

・優先度の設定を忘れたため、ややばらつきが大きくなっている。

 

7 予報帯

・青い+印が観測位置。