小惑星・月による恒星食の観測記録

在りし日の倉敷天文台

20230112(UT) (994) Otthild による恒星食(減光)

1 予報帯

・観測地は広島県竹原市のピースリーホームバンプー公園。昨年12/9(3596)Meriones を観測した同じ場所。

・予報ではほぼ中心付近。

 

2 光量グラフ

・20h09m08s~15s(UT) までのグラフ。

・Exp=0.0158s  Gain=100

【減光部分の拡大】

・復光箇所がなだらかな曲線になっている。

 

3 減光時刻の解析

・今回初めてコンタクトアングルを導出して時刻を解析した。

・コンタクトアングル 29度。

 

4 復光時刻の解析

・同じくコンタクトアングル 72度。

・直線的に復光しておらず奇妙な凹みが見られるが、従来通りの解析をしてみた。

 

5 光量測定画面

・個々のframeをOperation guideとStar Image(3D)で見ると少し飽和している。

・しかし、PSF測光中は赤いガウス曲線は緑線をなぜか超えず、青いピクセルと離れて表示されるのは何故だろう?

 

6 PC動作確認

 LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフからSharpCapのタイムスタンプ遅延の確認を行う。

(現象前)

・LED照射は20sほどしかできなかった。

・ややずれが大きいところが見られる。

・赤点がやや曲がっているので、直線部分を選んで時刻補正した。

(現象後)

・LED照射を40sほど行ったが、以下グラフとなった。

・撮像中、SharpCap画面に4frameのコマ落ち表示があった。その影響か?

・そこで、大きくずれているframe9000の後の25s程を再度読み込むと以下のグラフを得た。

・現象前と同様に赤点に乱れがあるので同様の処理をした。

・現象前後とも補正時間がやや大きいような気がするが・・合ってる?