小惑星・月による恒星食の観測記録

在りし日の倉敷天文台

20211001(UT) (5594)Jimmillerによる恒星食(減光)

1 予報帯

・青い+は総社市の観測所位置。

・今回は東の木立を避け、観測所から西へ7㎞の美星町大倉(星空公園の近く)に移動観測した。

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2 測光画面

・exp 0.253s、Gain 600(MAX)

・対象星が14等と暗いため事前の試写とグラフ化で解析可能かどうか確認して撮影条件を決定した。

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3 測光グラフ(35m00s~36m24s) ApertureとPSF

・復光後の落ち込みはバッテリーの電圧不足。なんと復j光3秒後の出来事。

・電圧不足の原因は、前段でPhaethon観測の試写をしていたことが原因と思われる。

・バッテリーは出費をケチらず、容量が大きいものを使うべきと痛感した。

・Gainを上げてノイズも増えることから、Phaethon観測MLで宮下氏から紹介されたApertureで測光してみた。

・上がAperture、下がPSF。Apertureの方が偏差が小さく、光量が収れんし、カウント値も高くなっている。

              (Aperture)

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               (PSF)

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4 減光時刻の解析

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5 復光時刻の解析

・前述のことから、復光後の測定に30ポイント欲しいところが半分程度しか得られていな。

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