小惑星・月による恒星食の観測記録

在りし日の倉敷天文台

20221010(UT) (172)Baucis による恒星食(通過)

1 予報帯

・青い+印が観測地。

掩蔽帯内であり、Reliable 0.9(good)なので減光確実で臨んだが・・・。

 

2 光量グラフ

・16h35m26s~36m55sまでのグラフ。

・Exp=197ms Gain=300 

・赤い点が予報時刻付近。

・一見減光しているように見えるが、黄色の比較星も同じカーブを描いている。

・赤点の前、410frameあたりもそのように見えるが、ここも比較星が同じカーブを描いている。

・予報減光量が0.57等と小さく、小惑星の移動速度も遅いので、もう少しExpを長くしてS/Nを上げる工夫をするべきだったかもしれない。

【上図の予報現象時刻付近の拡大】

【参考までに予報時刻付近のグラフの減光量を求めてみた】

・予報Max Drop は0.57であるが、0.18と小さい。

・以上のことから、今回は減光なし(通過)と判断した。

 

3 解析画面