小惑星・月による恒星食の観測記録

在りし日の倉敷天文台

20240309(UT) (26375) 1999 DE9 による恒星食(通過)

1 予報帯

TNO天体のため予報に大きな違いがあり、どこで掩蔽されてもおかしくなかった。

・Horizons(JPL)の予報帯

Lucky Star の予報帯

 

2 光量グラフ

・15h44m20s~54m20s(UT)

・予報時刻を挟んで前後5分間、計10分間のグラフ

・exp=165ms Gain=450/600

・赤点が予報時刻付近(15h49m21s)

【予報前3分間程度】

【予報後3分間程度】

【2800frame付近の怪しい減光部拡大】

・比較星も光量が落ちており、掩蔽ではない。

 

3 光量測定画面

 

20240228(UT) (24) Themis による恒星食(減光)

1 予報帯

・青い+印が観測位置。

 

2 光量グラフ

・10h20m50s~22m10s(UT) までのグラフ。

・exp=490ms Gain=350/600

 

3 減光時刻の解析

 

4 復光時刻の解析

 

5 光量測定画面

・画面左が西。

 

6 PC動作確認

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

 

20240212(UT) (4460) Bihoro による恒星食(減光)

1 予報帯

・青い+印が観測位置。

・西空で高度20度。

 

2 光量グラフ

・17h30m00s~31m00s までのグラフ。

・exp=338ms Gain=450/600

【部分拡大】

 

3 減光時刻の解析

 

4 復光時刻の解析

 

5 光量測定画面

・時計の1時方向が西。

 

6 PC動作確認

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

 

20240209(UT) (478) Tergeste による恒星食(減光)

1 予報帯

・青い+印が観測位置。

 

2 光量グラフ

・14h44m00s~45m00sまでのグラフ。

・exp=202ms Gain=400/600

・観測地点の予報時刻は44m28s。

 

3 減光時刻の解析

 

4 復光時刻の解析

 

5 光量測定画面

・画面2時方向が西。

 

6 PC動作確認

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

 

20240205(UT) (497) Iva による恒星食(減光)

1 予報帯

・青い+印が観測位置。

 

2 光量グラフ

・16h27m45s~28m45sまでのグラフ。

・exp=20.8ms Gain=250/600

・対象星は視直径が大きいらしく、予報では「Expect fades>0.02secs(star dia)」となっている。

上記の部分拡大

・中間値が複数得られたので、contact angle を報告した。

 

3 減光時刻の解析

 

4 復光時刻の解析

 

5 光量測定画面

・画面右が西

 

6  減光区間の拡大

・contact angle は、減光で38度、復光で29度を得た。

区間の両端は微妙にRを描いている。これは回折光の変化を拾っている?

・傾きの違いは、Iva と対象星が接したところの外縁の傾きを表している?

7 PC動作確認

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

・今回は、前LED照射終了間際の27m44s前後にdropが1frame発生したので、その個所を外して補正した。

・以下は、現象後のLED照射による確認。

 

8 drop frame について

・先に書いたように27m44s付近でdrop frame が発生した。

・該当箇所のCSVfileが以下で、赤文字のところでexpの0.0208sを大きく外れている。

dropした1frame分の時間をこの2frameで稼いでいるので、解析に対して影響は無いと思われるがどうなのだろうか?

 

 

 

 

20240123(UT) (510) Mabella による恒星食(減光)

1 予報帯

・青い+印が観測位置。

 

2 光量グラフ

・18h53m15s~54m34s までのグラフ。

・exp=490ms Gain=400/600

・今回は小惑星の方が明るいため、減光区間のバラツキが目立っている。

(部分拡大)

 

3 減光時刻の解析

・減光区間のバラツキが大きいため、予報減光量を適用して解析した。

 

4 復光時刻の解析

・赤点を復光後の点と考えたが、Limovieはその後を復光時刻として導出した。

 

5 光量測定画面

・画面右が西。

・青が対象星。

 

6 PC動作確認

LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延及びフレームドロップの確認を行う。

・以下は、現象後のLED照射による確認。

 

20240111(UT) (1503)Kuopio による恒星食(通過)

1 予報帯

・青い+印が観測位置。

 

2 光量グラフ

・全体は19h33m00s~35m00s(UT) までのグラフ。

・exp=490ms Gain=400

・赤点が予報時刻付近。

・高度が26度、シンチレーションの影響が大きく赤点と同程度の凹みが見られる。

(PSF 測光・全体)

(PSF測光・部分拡大)

・解析途中で時刻データが消え、改めて読み込んだせいで時刻が少しずれている

(Aperture測光)

・Apertuer測光もしてみたが大きな違いは見られない。

(吸光補正)

・Apertuer測光値での補正。

・一見減光のように見えるが、他にも同様の凹みがあり、減光とは言い切れない。

 

4 光量測定画面

・画面2.5時方向が西。

・Apertuer測光での画面。