小惑星・月による恒星食の観測記録

在りし日の倉敷天文台

20231018(UT) (1678) Hveen による恒星食(減光)

1 予報帯

・今回はいつもの観測所は予報帯から外れるので吉備中央町に移動観測した。

・黄色い○印が観測地、青い+印がいつもの総社市の観測所。

掩蔽帯南のキワ狙いだったが、結果的に南にかなりズレたようで、むしろ観測所でキワを捉えられたかもしれない。

 

2 光量グラフ

・撮影は90秒。その内の部分切り取り。

・Exp=246ms Gain=400/600

3 減光時刻の解析

・予報(3.4等)より減光等級が浅い。

Mag Dropを適用した結果

・どちらを報告時刻とするべきか悩んだが、観測結果の方が減光ポイントとフィットカーブがよく合っていることからMagDropを適用しない時刻を報告時刻とした。

 

4 復光時刻の解析

・減光と同様

・減光と同様

5 光量測定画面

・画面やや左上が西。

・Limovie Ver.0.9.99.5P(Pneuma)を使用した。

 

6 PC動作確認

 LimovieのVerification of the time PC recorded でのグラフかSharpCapのタイムスタンプ遅延の確認を行う。

・±2ms程度のばらつきがみられる。

・246ms程度のの露出時間だとコマ落ちは発生しないが、20msを下回るとコマ落ちが発生しやすい。メモリーに余裕がないということ?

 

7 私のコバンザメ風GPS受信機

・宮下氏による製作記事を参考にして製作した。

・私なりに工夫したところ。

①受信機ボックスの取り付けは、マジックテープを縫い付けた伸縮バンドを鏡先に巻き付てマジックテープ取り付けとし、伸縮バンド自体もマジックテープで鏡筒に巻き付けて取付直径に余裕を持たせるようにした(材料は手芸店で購入)。

②フードをかぶせることがあるのでLEDは受信機ボックスに直付けせず、プラグとケーブルによる取り付けとした。

・アナログカメラからCMOSに変わった時に配線が簡素化したが、今回はさらに簡素化されて設置撤去が迅速にできるようになった。6芯モジュラーケーブルを使うのがミソと思う。

・今回初めて移動観測で使用したが、メリットは大きかった。